【咬合治療】噛み合わせが原因で歯や歯茎に炎症があるときの原因と治療方法 | 浦和もちまる歯科・矯正歯科クリニック

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【咬合治療】噛み合わせが原因で歯や歯茎に炎症があるときの原因と治療方法

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カテゴリ: 歯科コラム 歯科矯正 虫歯・歯周病ケア

こんにちは。

歯科コンシェルジュの中澤です!

最近ではインフルエンザが流行っているので、体調管理には十分注意していきましょう!!

 

今回は噛み合わせのお話です。

◇咬合性外傷と外傷性咬合

【咬合性外傷】は外傷性咬合によって引き起こされた歯周組織の外傷性病変となります。

また、咬合性外傷は2つに分類されます。

①一次性咬合外傷

早期接触やブラキシズムなどの異常な咬合力(外傷性咬合)が加わって生じた咬合性外傷をいい、歯周組織の支持力が低下していない歯(正常な歯周組織の歯を含む)にも生じるのです。

②二次性咬合外傷

すでに歯周疾患などにより歯周組織の支持力が著しく低下しているために、生理的(正常)な咬合力によって生じる咬合性外傷といいます。

【外傷性咬合】は歯周組織に外傷を起こす原因であり、早期接触、ブラキシズム、側方圧、不適切な矯正力、舌や口唇の悪習壁、食片圧入などに当てはまります。

歯周組織に炎症は生じさせないが咬合性外傷を引き起こし、すでに歯周炎になっている場合はそれを急速に増悪させます。すなわち、歯周炎の強力な修飾因子の一つなのです。歯周疾患における咬合治療は、歯周炎の修飾因子である外傷性咬合を取り除き、歯周病変を改善させる大きな意義を持っているのです。咬合治療には、咬合調整、形態修正、矯正治療、舌などの悪習壁の治療、固定、歯冠修復、補綴処置などがあり、炎症性病変に対する治療とうまく組み合わせて行う必要があります。

◇咬合治療の進め方

①初診時の咬合診査

咬合性外傷の臨床症状とその原因となる外傷性咬合(咬合の異常)を調べ、その対策を治療方針に組み入れる。

②イニシャルプレパレーション時の咬合治療

・予備的な咬合調整と形態修正

特定の歯に高度の咬合性外傷(歯の動揺度の増加など)が生じており、その歯が著しい早期接触状態であったり、強い側方圧が加わっている場合に行います。

・暫間固定

歯周組織の支持力が著しく低下し、二次性咬合性外傷が強い場合に行います。

・仮補綴、治療用義歯の作成

歯の欠損があり、咬合機能の回復、残存歯の負担軽減、審美性の維持の目的で、仮の補綴を装着する。

③再評価

イニシャルプレパレーションが終了したならば、咬合性外傷の症状を再検査します。十分に改善されていなければさらに咬合治療を行う必要があります。

④修正治療時の咬合治療

・咬合調整

イニシャルプレパレーションが終了し、炎症がほぼ取り除かれた状態で精密な咬合調整を行い、咬合の安定をはかります。歯周外科によっても歯が移動することがあるので、手術後も必ず診査をし、必要に応じて咬合調整していきます。

・矯正治療

移動する歯と固定源歯となる歯の歯周組織の炎症、歯周ポケットをできるだけ取り除いた段階で行います。

・舌の悪習壁の治療

前歯の歯間離開や前突と関係が深く、習癖が著明な場合はイニシャルプレパレーション時にスタートします。

・形態修正

二次性咬合性外傷が生じている場合に行います。根分岐部病変の治療と組み合わせて行うことも多いです。

・永久固定、歯周補綴

永久固定は、二次性咬合性外傷が著しい場合に行いますが、炎症性病変が改善してから行うのが基本です。しかし、保存すると決定した歯は、先に固定を行って咬合性外傷を除いてから歯周外科を行うこともできます。

⑤メンテナンス時の咬合治療

必ず咬合性外傷の有無を調べ、外傷の症状がある場合は再度咬合治療を行います。(咬合調整が中心となります)

 

このように噛み合わせの原因や治療方法は様々あります。

お困りなことがございましたらお気軽にお電話ください。

 

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