生理的口臭は舌を、病的口臭は歯周病を疑うべき! | 浦和もちまる歯科・矯正歯科クリニック

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生理的口臭は舌を、病的口臭は歯周病を疑うべき!

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カテゴリ: 歯科コラム 虫歯・歯周病ケア

こんにちは。

今日は、生理的口臭と病的口臭についてお話致します!

 

~生理的口臭の鑑別と治療~

≪舌掃除でよみがえる味覚≫

生理的口臭への対応は舌ブラシで舌磨きすることです。舌ブラシが望ましいですが、歯ブラシでも磨けます。舌掃除によって大きく口臭が減少するようです。

舌掃除のもう1つのメリットは味をはっきりと感じるようになることです。舌上面には食べ物の味を感じる受容体が存在しているようです。舌苔が味蕾を覆っていると、味覚が十分に働きません。舌がきれいになれば食べ物の味もよくわかるようになります

 

≪舌掃除はソフトに≫

舌は磨きすぎないようにします。舌表面は歯肉に比べて柔らかいため、傷つきやすくなっています。

舌苔が減少して、茶色っぽい色が薄まれば十分です。

角化して白く見える舌乳頭を舌苔と思って、一所懸命磨いて舌を血だらけにする方もいらっしゃるようです。

※糸状乳頭の白い色は取れません。

舌・糸状乳頭の先端は角化して白く見えることが多いので注意してみてください。

 

≪唾液腺マッサージで唾液による舌の自然清掃を促す≫

唾液分泌が減少すると、唾液による舌の自然掃除が不十分となるため、舌苔がたまりやすくなるそうです。

唾液の分泌量を増やすことが必要と思われる方には唾液腺マッサージをおすすめ致します。

 

①耳下腺(じかせん)

人差指を耳たぶの付け根にあてた後、残りの指をほっぺたに押し付け、後ろから前にぐるぐる回すように押す。

 

②顎下腺(がっかせん)

親指をあごの骨の内側の柔らかい部分にあて、耳の下から顎の下まで5か所くらを順番に押す。

 

③舌下腺(ぜっかせん)

両手の親指をそろえ、顎の真下から舌を突き上げるようにグッと押す。

 

口や喉の渇き、灼熱感を訴える方の場合は、薬の副作用などが原因の口腔乾燥症(ドライマウス)による口臭の可能性があるため、既往歴や服用中の薬剤などの問診による鑑別診断が必要です。

 

 

~病的口臭の鑑別と治療~

≪超音波スケーラーによるポケット洗浄で病的口臭を鑑別≫

歯周病が認められる場合には病的口臭が疑われます。

鑑別方法は、超音波スケーラーで歯周ポケットの口臭物質を洗い流すと、一時的ですが口臭は顕著に減少するようです。

実際にガスクロマトグラフィ(気化しやすい化合物の固定・定量に用いられる機器分析の手法)で口臭成分の測定を実施したところ、洗浄によって口臭成分、特に歯周病由来のメチルメルカプタンが減少していることがわかりました。

歯周病由来の口臭への対応は歯周治療とセルフケアです。

☆歯周病の口臭には治療と歯磨き

 

≪口臭対策は歯周病治療≫

揮発性硫黄化合物はいずれも毒性があり、歯周組織の破壊を進めるようです。特に、歯周病菌が産生するメチルメルカプタンの毒性は高く、日本の法律では毒物に指定されており、その毒性は青酸ガスに匹敵します。

☆歯周病由来の口臭の原因・エチルメルカプタンの特徴

揮発性硫黄化合物のうちもっとも毒性が強く、歯周組織の破壊にもっとも関与しているとしてきされているようです。

【メチルメルカプタン】

▶毒物指定(毒物および劇物取締法)

▶毒性は青酸ガスに匹敵

▶歯肉の上皮細胞の増殖・成長の阻害

▶歯肉の炎症を悪化させる

 

歯周病菌は歯周組織を破壊するいろいろな毒性物質を産生しますが、最近では、歯周組織の破壊にもっとも強く関与しているのはメチルメルカプタンであると指摘されています。そのため、歯周基本治療によって口臭を減らすことで、歯周病の進行を抑えることができます。

浦和で歯周病治療をお考えの方は、浦和もちまる歯科・矯正歯科クリニックまでお問合せ下さい。

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