生理的?病的?歯が動く原因と最適な矯正方法について解説 | 浦和もちまる歯科・矯正歯科クリニック

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生理的?病的?歯が動く原因と最適な矯正方法について解説

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カテゴリ: 歯科コラム 歯科矯正

こんにちは。

保定の重要性についてお話していきます。

 

日常生活において食べ物をかむことや加齢により、歯には常に力(咬合力)が加わっています。

こうした理由で歯が動く現象を「生理的な歯の動き」といいます。この咬合力は日本人の男性で約50~70kg、女性で35~65kgほどあるため、もし歯列不正や顎の位置の不正などがあると歯は少しずつ移動していきます。このように、歯列不正や虫歯あるいは歯周病などで歯の形や向きが変わると、咬合力の方向や強さが変化し、予期しない歯の移動が起こる場合があります。この現象を「病的な歯の動き」と言って区別しています。病的な歯の動きがあった場合、矯正治療や虫歯の治療あるいは歯周病の治療を行い対処します。その結果また生理的な歯の動きに戻ります。すなわちヒトの歯は、病的な動きと生理的な動きを繰り返しながら一生を送っているといってもよいでしょう。ですから、快適で豊かな生活を送るためには、歯の状態をいつも健康に保ち、生理的な状態にしておくことが大切です。

 

病的な歯の動きの原因のひとつである歯列不正を治療する方法として矯正治療があります。矯正治療とは、様々な装置を使って不正に並んだ歯を機能的な位置に再排列したり、顎の成長を人為的にバランスのとれた位置に誘導したりする治療方法です。したがって、矯正治療のためには歯を動かしたり、成長を誘導するための矯正装置が発する外的な力が必要になってきます。これを「矯正力」とよんでいます。

矯正力には様々な種類のものがありますが、ここでは「器械的な矯正力」と「機能的な矯正力」に大別します。「器械的な矯正力」とは歯を移動させるために器械を利用して発生させる力のことです。一方、歯の移動や顎の成長誘導のために口の周りの筋肉、あるいは唇、舌などの口腔周囲筋を利用して発生する力を「機能的な矯正力」と呼んでいます。これらの矯正力を獲得するために、矯正治療では様々な材料を用いています。器械的な矯正力は金属、例えばステンレス、形状記憶合金や、ポリウレタン製などのエラスティック類を用いて得ることができます。

 

矯正力はその大きさによって3つに分類することができます。すなわち、強い矯正力(ヘビーフォース)、弱い矯正力(ライトフォース)、最適な矯正力(オプチマルフォース)の3種類です。固定式の矯正装置、あるいは可撤式の矯正装置によって歯に矯正力がかかると、一般的に歯はどのような動きをするのでしょうか。本来これは非常に難しい説明を要することですが、ここでは大まかに捉えて頂きたいと思います。

ある方向から矯正力がかかると、歯根膜という歯を支える非常に大切な膜が圧迫されます。(圧迫側)。たとえば右隣に座っている人を方で押してみてください。そうすると、隣の人の右側に圧迫側が生じ右方へ移動します。そして、自分の左側には空間が生じます。このスペースを「牽引側」といいます。歯の話に戻ると、押し付けられた歯根膜には、変化つまり破骨細胞やマクロファージなどの細胞ががでできます。一方、反対側の牽引側には、血管の新生、線維芽細胞の増殖、基質形成がおきます。こうした変化にともない、矯正力のかかった方向からかけられた方向に少しずつ骨が改造されて、歯が動いていきます。これが、基本的な歯の動きです。歯がこうした動きを行っている間、往々にして痛みが出ることがあります。反応の良い患者さん、つまり歯の動きが良い患者さん程、痛みが出やすいといえます。

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